9月の台風が接近している時期。 ニュースのお天気キャスターは知らぬ顔でお仕事。 外に出かける僕。横殴りの風雨。めんどくさがりの傘さしが身体をあっという間に濡らしていく。 視界が足下だけになってしまう傘をさしながら歩を進めていくと、少年の挨拶。晴れの様に全く雨を感じさせない格好と雰囲気との出会い。 振り返ったときは確かめられない出会い。 少し歩くと、モンシロチョウが目に入る。土砂降りの地面に佇んでいるのを発見する。不思議な発見。
日々を息苦しく過ごす彼は、突然の訃報が。 それは初恋の彼女の死の知らせだった 帰郷した彼に待っていたものは? 恐ろしくも儚い恋愛小説だ。
現代日本の地方都市で猟奇殺人事件が続く。松江公昭は犯人が実の父親であることを突き止める。松江家はみずからの寿命を削ることで術を使う。父の公則はあろうことか守るべき街の住人を食らうことで延命を図っていた。その事実を知って公昭は父を討つ。一ノ瀬雫那(いちのせ・しずな)という少女の手を借りて。彼女は松江家とは正反対に他人の命を奪って術と刀を使うのだった。二人は反目しながらも、それぞれの日常を守るために新たな事件を追う。 月は古くから不老不死を司ってきた。その月に願いが届けば不老不死をもたらす変若水(おちみず)が手に入る。それは天からの恵み。ただし天恵と天災は常につり合いが取れており、誰かが人為的に天恵をこえば同じ程度の天災が別の誰かに降りかかる。変若水が生成されれば大災害につながりかねない。
全国的に有名な自殺名所の崖「朝ヶ丘」。その崖の側にある土産屋の息子、和広。彼は画家を目指し高校生活を送っていたが、将来の不安で揺れていた。そんな高校三年生の夏休みの朝、彼は不思議な少女「美空」に出会う。その出会いは、過去と今の時計の歯車をかみ合わせるものだった。
ある冬の参拝。 冬の朝の空気や参拝の一つ一つの佇まいと、それへのあいさつ。その空間。その心地よさ。 そこで出会った野良猫との些細なやり取り。やせ細って一時のお天道様の暖かみに和み、会話が弾む。 そんなお話。
やけにはっきり見る夢 『明晰夢』(めいせきむ) 忘れたくても忘れられない 『あの日の失敗』 高校最後の夏の日。 二人は一線を越えた。 それから7~8年後、二人は……?