艦娘の資格を有していた内田流留。しかし彼女はその現実を受け入れられないでいた。自分の日常を守るためにひとまず忘れることにしたが、忘れる努力をする前に艦娘どころではない事態に巻き込まれて、忘れることすら忘れてしまうほどの悪声狼藉の立場に立たされる。 艦娘川内の資格があると判明した少女の、学園生活エピソードです。集団イジメをテーマにしています。本巻9巻最終話近くまで、艦これ・艦娘のかの字も出てこないほぼオリジナル小説状態です。 艦これ・艦隊これくしょんの二次創作です。なお、鎮守府Aの物語の世界観では、今より60~70年後の未来に本当に艦娘の艤装が開発・実用化され、艦娘に選ばれた少女たちがいたとしたら・・・という想像のもと、話を展開しています。
「苛められっ子」だった子供時代へ、想いを馳せる大人のメルヘン。 小学校二年の当時、同級の女の子が、私のアカンタレにとどめを刺した。その直後彼女は姿を消したが、それが奇妙だった。 彼女を「見返す」為に、私は「社長になる」決心を定め、人生のたそがれ近くになって、どうにかこうにか成れた。晩年に到り、苦心の末ついに山の精かと思っていた女の子の「隠れ家」を突き止め、謎が解明される。
肉体の死を迎えた16歳の主人公・野原小陽(のはら こはる)は、「心界(しんかい)住民課案内員・日向三郎(ひなた さぶろう)」と名乗る青年に導かれ、「心体(しんたい)」と呼ばれる、いわゆる魂だけの存在になって、心体の暮らす世界・心界へと引っ越した。 心界・・・そこは、肉体を持つ人たちがごく普通に生活するのと全く同じように、心体たちがごく普通に生活する世界。 しかし、小陽は、自分がそれまで暮らしていた、肉体を持つ人たちの暮らす世界・物界(ぶっかい)に残してきた家族のことが心配すぎて、心界になじめず、大罪を犯してしまう。
家業だったレース編の技法「波頭の薔薇」を修得することができず、貧困の家庭にいられなくなった男は、職を求めて国で二番目の都市へやってきた。 無為に日々をすごす男は、宿の女主人に「病気に違いないから病院へいくべきだ」と勧め進められ、押し切られる形で病院へかかる。 診察は尋問のように行われ、なすすべも無く療養所送りとなる。 気がつくと男は「串刺し王の玩具」と呼ばれる塔の内部にいた。そこでは、「飛ぶもの達」の集会が行われていたのだ。 出口の無い塔を自由に出入りする飛ぶものたちを尻目に、男は食料を求めて塔の内部をさまよい続ける。なぜ、生きようとするのかも分からなくなった時、遠い日に、母が丹精していたレース編に出会う。男は螺旋階段を駆け上がり、空を見上げる。飛ぶものたちの出現を待って……
少女 ミヨは退屈な日々を、読書と空想と悪戯とで埋めている。自分は山椒魚の仲間だと半ば本気で信じ、自分に対して優しいふりをする連中に、手の込んだお仕置きを繰り返す。そんな折り、ミヨは、井戸の中に安心できる唯一の場所を発見する。しかし、そこはすぐに塞がれてしまい、落胆する美代だったが、その封じられた泥の繭を思い、最後に、蝶への変態を夢見るのだった。
舞台は、現代社会に似て否なる魔法社会です。 登場人物は、そんな世界で学生生活を送っている男女。 王国主神である光明神神官の男と転生を繰り返す女。 二人は和神神官の男と出逢います。 大学に咲いた桜の樹の下で。 話は、そんな三人が大学に入学したところから始まります。 それぞれとの係わり合いの中で、自分を認め、他人を認めるようになります。 一人ひとりの夢や目標、友情や愛情、親子や兄弟。 そして、音楽や文学。 とりとめない話をしながらお互いの関係を深めていきます。 神殿と学校を舞台にした彼らの日常と非日常。 その成長を見守る桜の樹が表題となっています。