泣き虫な彼が、『かみさま』な彼女に尋ねるお話。 『よこしまの所在』のふんわり続編。読んでいると少し面白いかもしれません。 読んでいなくても、物語に支障はありません。
《さあ、あなたはどこにいますか》「ええと、ヨーロッパの教会です。皆で祈りをささげています。ぼくは一番若い修道士なので末席にいます。国は、国は、ああ、ハンガリー帝国です」《もう少し、さかのぼってみましょう》「はい。場所は草原です…
午前中の得意先回りが予定より早めに終わったため、佐々木はいつもの公園で時間を潰すことにした。大時計の前のベンチが運よくあいていたので、そこに座る。昼のミーティングには戻らないといけないから、一目で時間がわかってちょうどいい…
(作者註:これはあくまでも架空の世界のお話です) それは、隣の大国の一方的な通告から始まった。「漢字は我が国固有の文化遺産である。しかるに、貴国は我が国に無断でこれを使用している。これは文化の略奪に他ならない。貴国はただちに…
そこは、かなり歴史のある蝋人形館だった。派手さはないが、リアルな人形をそろえている。 その中に、中世ヨーロッパ風の服装をした西洋人の人形があった。ずいぶん昔からあったらしく、いつ頃からあるのか知る者は、もはや誰もいない。 最初に異変に…