本作品はPBW『Baroque Night-eclipse』の二次創作小説です。 年の初めのその日に思う事。
殺されたはずの俺が目覚めたのはあの世だった。 そして俺は復讐を果たすべく、クリアすると生き返ることができる天国ゲームという名の地獄の生き抜きバトルゲームに参加するのであった。
記念すべき20作品目は、春行と明日奈、二人の受験生カップルの年の瀬を描いた『ハル』から、女の子視点で。明日奈から春行との初詣を描きました。2編連動で、どちらからでもお楽しみ頂けます。(順番のほうが時系列に沿ってて読みやすいですが)もしよろしければもう一度、二人の新しい年にお付き合いください。
海の底に沈む貝殻を贈ろう。陽射しが真上から照りつける僅かな時間しか光の届かない深海。波に揺られた光を溜め込んだ貝の表面は、虹色に輝くという。・・・
一定の感覚で身体を揺する、心地よい電車のリズムに耳を澄ませる。 昼下がりの眠気に意識を遊ばせながら、視線をボンヤリと手元の本に落とした。・・・
寒いのか暑いのか分からない凍てつく雪原。そこを春を支えに、一歩一歩踏みしめて進んでいく。 進んでいるのかすら分からないけれど、一歩を出す。雪の深さに足をとられ、疲労はたまる一方。コンパスのような羅針盤のような指針さえあれば。 けれど、そんな誰かが作ったものの明かりは、直に凍てついて使えなくなる。 その他力に寄ってくだけて、倒れて、そこで気がつく今の居場所。