駅のベンチに腰かけて、電車を待っているわずかな間、ふと吹いた風に感じたしあわせの瞬間。
さて、このお話も最後になります。今までのすべての登場人物が集まって、主人公の結婚式です。
恐山の湧水で、葛湯を作って飲むと、若返るそうだ。
毎夕おとずれるヤモリの夫婦と、クコの酒をくみかわす。ヤモリの夫婦がお礼にくれるのは、野葡萄の宝石
山椒を振ってサンマを焼いているおじさん。摩訶不思議、サンマが生き返って、水槽で泳いでいる。
トリカブトのお茶をどうぞ
霜柱のお茶をどうぞ
いろいろな高校の制服を着た女子高校生が紙袋を持って、熊野神社の石段を上っていく。 何をしに行くのだろう。
マンホールから風船蔓がにょきにょきと生えてきた。さてさて何が起こるのやら
庭のスイレン鉢の中の出目金が眼帯をかけている。それを見た猫たちが雀瓜の実をとってきたが、僕は何をしたらいいのだろう。
子狸少し大きくなる。
冬虫夏草の研究家の友人が採集に来る。子狸が珍しい冬虫夏草の生えているところに案内するが、
化けることができるようになった子狸
お地蔵さんの脇でコップ酒をしているじいさんがいる。
公園の山柿の木の上で猫が蔦でぶらんこをしている
蝙蝠が大鴉に一目ぼれ、追いかけて背中によじ登ろうとするのだが、振り落される。
神社の鳥居の石に女の子が腰かけて泣いている。近所の人が何とかしようと集まっている。女の子を持ち上げようとしても持ち上げることができない。僕はそれを見ていた。