僕のうつ病が消えて無くなった時に気分屋さんはやってきた。 頭の隅の方にあるはずもない四畳半ほどの入り隅に綺麗な体育座りをして、聞こえるか聞こえないかで文句を垂れてくる。 大抵が「暑い」「うるさい」と耳を澄ましてあげた僕の良心を返してほしくなる。 しかし、時折居候のくせに妙に的を得て、僕の怒りを収めてくれる。
嗚呼、もう一度ラカン・フリーズの門の先へ。今度は引き返さない。それがきっと僕の涅槃。僕が死ぬときにきっと解る。 否! 掴め。掴めよ、その手で。生まれてきた意味も、愛も悲しみもすべて!
前回までのあらすじ(蟻螂サイド) 妻、穂乃を誘拐された蟻螂は、彼住んでいた山を下り、侍になった。着実に剣の腕を上げ、武道大会で優勝する蟻螂。そして、初陣がやってきた。