「きょうも きょうとて 少女はペンをにぎります 腱鞘炎のうでっこに ……」
「おい 生きてるか 熱いほのおに焼かれちゃいねえか ……」
「おとな になれば ともだち100人 できるかな ……」
「おれは晩年 よく生きよく死んできた ……」
「そんな目で おれをみるな 若かりし喧騒 を背広に刻んだ ……」
「夢想家は 吐くほどによく眠ります みる夢もなかろうに ……」
「なかなおり をしよう みぎて ひだりて かさね合わせて ……」
「かいても かいても むくわれません 骨身にしみる しわがれた風船が ……」
「すすむ 長い針が 子を追いたてる ……」
「ため息を のみこみつづけて 大人になれば ……」