そんな目で おれをみるな

若かりし喧騒 を背広に刻んだ

コンクリート の 魚眼レンズ

が 暗号さながら

ジャングルを回遊する

  1・2・3・

  4・5・6・7 ……

校庭に こだまする

少女は、泥船にのって何処へ消えた

「そんな目で おれをみるな」

蛇口を捻れば色もなく

めまぐるしい日常が 早口でこぼれ落ちてゆく

よう、



たまらないたまらない、たまらない

少女のかげ を収集する

魚眼レンズは



世界と腕をくんで 歩いてんだ

「そんな目で おれをみるな 若かりし喧騒 を背広に刻んだ ……」

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-11

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