作家になれなかった弱者のあがきです。
フカサワ アキラ。十代の頃に山田詠美氏の作品に触れ、多大な影響を受ける。2005年、共同出版ではあるが初めて自分の作品が書店に並んだ。この場を借りて拙い物語をさらけ出すことは、自分にとって自慰となんら変わりは無い。それでも、誰かのココロにふと何かを呼び起こさせることが出来れば嬉しいと思う。
「この部屋」で、いったい私は何をすればいいのだろう。一夜限りのセックスが、永遠になることは、果たしてあるのだろうか。いくつかの恋愛を経験してきたならば、きっと思い当たることもあるはず。あの部屋の、あの天井の鏡に映る「私」の苦悩の行方。(2001年作)
『生活の穴場』って知っていますか。自分には用のない場所であっても、誰かにとっては必要な場所。『私』を取り巻くさまざまな人たち。共通する点は、『洗い流すこと』。そんなところでも、汗臭い恋の物語は生まれるんだ。(2003年作)