貴女との記憶が何一つ残らなくても、セピア色のキャンバスに君の心を留めるよ。
保健室登校の僕。僕に依存する彼女。彼女は僕のために外へ行く。
僕の頭のなかのキャンバスに、君との思い出が詰まっている。君の顔や仕草、声色などといったものがセピア色になろうとも、移ろい激しい世の中に流されながらも、かの文豪のように生きていく。