ぴぎゃぴぎゃしております
純文学SFファンタジーが好き
電話がなった。君からだ。 その澄んだ音は私と君の、ささやかな抵抗だ。しかたのない社会の仕組みから逃れようとする私たちの無力な抵抗だ。 そして今日もまた、電話がなった――
「おっかさんはどこ行ったんだい」 「……龍神様に会いに行った」 僕の得体はしれない。名前は六睦。川底の龍神様に会いに行った母を待っている。
黄金の街カシに僻地医療のために訪れたハジ・ヤズヂだが、どうも街の人に怪しまれている……どうやらカシにはキナ臭い事情があるらしい