猫目 銀之助 (ねこめ ぎんのすけ)

猫目 銀之助 (ねこめ ぎんのすけ)

数年前脳腫瘍を患い、やっと治りかけてきました。脳味噌は微妙です。

数年前脳腫瘍を患い、やっと治りかけてきました。脳味噌は微妙です。
今思うと40代半ばから、車の運転中に、遠近感に何か違和感を覚えたり、
下りのエスカレーターに乗るタイミングがつかめなかったりしたことがありましたが、
何もせず放置したままでした。
50代後半に入った年、駅の階段を下る際に尻餅をつき、
ズボンを履き替えるのもしんどくなりました。
町医者でMRIを撮ってもらったら、
7cmの脳腫瘍が神経を圧迫しているとのことでした。、
大きな病院に紹介状を書いてもらって、翌日診察を受けたところ、
即日入院しなさいと言われ、数日後に頭丸剃でまず水頭症手術を受けました。
その後数週間、同じく丸剃の、目がほとんど見えなくなってしまった男性と、
部屋と不安を共にしながら本手術を待ち、
12時間かけて脳腫瘍の90%以上を切除してもらいました。
数ヵ月後、回復したと思って職場復帰しましたが、
4月にいろんなことでパニックを起こし、
5月に精神病院に「保護入院」しました。
そこでは、いろんなことがありました。
私は苦沙弥先生の猫のように
いろんなことを見聞きし、書きとめましたが、
いかんせん頭はうまく働かず、
「それはおかしい」とお叱りを受けるような内容も
あるかと思いますが、
他愛無い洒落ごとと、御笑読下さいますよう、
お願い申し上げます。

愛すべき病棟の人々  ~吾輩は鬱で入院した~

五十代後半の私はいろんな病気やストレスが重なって自殺未遂を計り、その日のうちに精神科の病院に保護入院させられる。 病院ではズボンのベルトも持ち込めない急性閉鎖病棟に入れられ、周りの患者たちの異様な様子に半ば怯えながらも、二週間食べて寝て暮らす生活を送るが、このままここにはいられないと思い始め、開放病棟に移るための「努力」をし始める。 約一ヶ月後、やっと同じ階の開放病棟に移ることができ、病院の生活にも慣れると、周りの患者を観察したりコミュニケーションをとったりすることができるようになる。そこに慣れた頃に、事情があって慢性患者の病棟に移り、そこでも最初は面食らうが、やがては「異常と正常の間には明確な境目などない。」と悟り、「患者たちはもっと愛されるべきである」と思うようになる。 (第七回小説現代長編新人賞落選作品)

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ねこでもわかる はんニャしんぎょう

般若心経 猫目銀之助版 難しいことを難しく表現するのは簡単だが、 難しいことを簡単に表現するのは難しいことだ。 ニャー。

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