ねこでもわかる はんニャしんぎょう
かんのんさまは ひらめいた。
ふかくめいそう したときに、
なんだかぱっと おもいつき、
くるしみみんな なくなった。
だからあんたも おもいなさい。
このよはほんとは からっぽだ。
でもそのからの よのなかで、
ぼくらはみんな いきている。
みたりきいたり かんじたり、
こうどうしたり おぼえたり、
ほんとはみんな からっぽだ。
このからっぽと いうものは、
あるというわけ ではないが、
ないということでも ないよ。
だからきれいでも きたなくも、
ふえたりへったり することもない。
このからっぽの せかいがわかれば、
みるものきくもの かんじることも、
おこなうことも おぼえたことも、
およそすべての よのなかを、
すべてとびこえ むげんのせかいに、
はいることが できるんだ。
そこにはじぶんが いるという、
いしきをすること すらないよ。
くらいことも あかるいことも、
それがおわると いうこともない。
もちろんとしをとる こともなく、
しんでしまうという こともない。
そうかといって いきている、
そういうきもちが あるわけでもない。
ぼさつさまは これをさとって、
くるしさもなく すとれすもない。
このよのことの いっさいを、
いしきのなかから すてさって、
ねはんのきょうちに たっしたのだ。
ほかのすべての ほとけさまも、
このかんぜんな さとりをえた。
だからきみも このすばらしい
さとりをじぶんの てにいれて、
きみのくるしみを のりこえよう。
それはむつかしい ことじゃない。
ほんとのことを てにいれよう。
ほんとのことを えるために、
おまじないを となえよう。
ニャーてー ニャーてー
はーらー ニャーてー
はらそー ニャーてー
ぼーじそわか。
はんニャしんぎょう
ねこでもわかる はんニャしんぎょう