菅野ラヴィル

いろいろあったんですよー。

一行紹介でも書いたんですが、本当にいろいろあったのです。けれどもむかーし、起きたことはみな良いことだと言っているんです。私が確かに言ったんだけど、あまりの寂しさと退屈な環境ゆえに、それを検索してみたら、二―チェも言ってるんですね。知らなかったですけど。私の名前が出てくるかと一瞬思ったんですけどね。やっぱり出てるわきゃないですね。また優しい人間目指してます。そうはいっても、ポジティブな感じではないです。小説はかなり好きです。読むほうが好きだったのは、高校までで、大学に言ってっていたころはもう書いてした。中年の普通のおばさんになりたいとおもいつつ。

いさむくん

40代の私。一人で生活保護で暮らしてる。いさむくんから毎日ラインが来る。いさむくんって? いさむくんとの恋。結婚する水田君。そしてセフレたち。いさむくんは本当にいるのかな。いいえ。いさむくんなんていないのでした。でもこのアパートに住み始めて一か月、私の生活のほぼすべてはいさむくんだけだった。人間であっても、細胞となっても、不安から逃れられず、そのため、性は鮮やかで、私にとってされるもので、痛いもの。いさむくんだけが知っている私の本当の欲望。器官。変質した性欲。明日も、もしかしたら明後日も、いつかにも訪れるその気持ち。刺してくる逢魔が時、黄昏、火灯しどき。それは私に限ったことじゃないのでしょう。きっと。さよならって言えるのかな。あふれる人へのいとしさ、フローリングの傷。

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ケータイと鶏がらスープとキムチと恋

私は私を虚構にしたがる。すべてをSDカードに入れてすましている。「私」だって「彼女」というフィクションだ。康孝君もトモクンも石塚さんだって。けれど、本当に好きな人は地平線が違う。あくまでも水平な線のうえにいる。ガリガリ君は溶けてしまい、熱いアスファルトに落ちるけど。鶏柄でとったスープ。白濁したラーメンは、Iさんへの優しい気持ち。安心。あたたかいのだ。

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