元漫画家志望の二児の母
東北地方在住の30代。
2016年に長女、2019年に長男を出産。
家事と育児で小説執筆やイラストに手を出せずにいましたが、小説と絵を描きたい意欲が再燃。
絵を描くことが何よりも大好きで投稿した小説に挿絵を付けたいです。
舞台となる地域は居住地の東北地方某所だったり旅行で立ち寄った地方都市ばかりで、リアリティを出すため作品中に方言混じりのセリフ、一見作り物っぽいと思われそうな地域特有の姓が含まれることが多々あります。
かさねの色目や鉱石、植物に興味があり作品に影響しているところがあるかもしれません。
80年代〜90年代の少女小説が好きで、好きな作家は氷室冴子さん。「クララ白書」「海がきこえる」「恋する女たち」を繰り返し読んでいました。
萩原則子さんの「これは王国のかぎ」「樹上のゆりかご」、長野まゆみさんの「夏至祭」「鉱石倶楽部」「天球儀文庫」も気に入って愛読しています。
ペンネームはかさねの色目で一番気に入っている「雪の下」が由来です。
2011年。冬休みに一時帰国した音楽院生・蘭は24歳のクリスマスに実家の引き出しから携帯電話を見つける。 高校入学の記念に買ってもらった初めての携帯電話。その中には高校時代にお遊びで作曲した「無題」が残っていた。 ありがちだが耳触りのいい変ロ長調に含まれる暖かさに、懐かしい記憶が甦る。 平成~令和を音楽と共に駆け抜ける蘭。そして、彼女を取り巻く者達の群像劇。
1997年。父の仕事の都合で新潟から福島の小学校への転校した一哉は信濃川の桜を懐かしみ、転校先の学校でできた友達に教えられた松川の桜の下で一人の少女と出会う。 プルシアンブルーのワンピースを着た、高潔な美を纏う少女に少年は恋を覚える。
時系列は2000年夏、東北。 「雪と花の狭間に」の前日譚。 中二の夏。一哉は蘭を喪う悪夢にうなされる日々が続いていた。 二年生に進級して以降、蘭が同級生からのやっかみを買い吹奏楽部を追い出されたと耳にしたからだ。 一哉との逢瀬で一時の楽しさを得ても、癒えたはずの心の傷の痛みに再び苦悩する蘭。 起きてしまった過去は変えられない。 ならば、悲しい過去を楽しい思い出で塗り替えよう。 君を呪縛から解き放つためならば、俺は何だってする。