冬と春の境。少女はこの世界に別れを告げる。
「ほぉ。ここが一樹の部屋ですかぁ」 「適当に座ってて。お茶、入れてくる」 はーい。と私が返事をする前に一樹は下に降りて行ってた。相変わらず愛想のない奴だ。 まあ、そこに惚れたんだけどね。 「さて......」 私は思いっきり肺に空気を溜め込んて小さな声で叫んだ。 「攻撃開始だ!」