ただの日本人です。
舞台は西暦2059年の名古屋。大学受験を控えていたシンは幼き日に母、真珠に見捨てられ四足歩行型ロボット重機、ヘヴィ・ワーカーの操縦士である父、陽光に育てられてきた。がしかし、陽光はヘヴィ・ワーカーの腕前はかなりのものであったが酒と女が大好きな破天荒な性格とあってシンはその事に悩まされ続けていたのだった。 2059年12月25日19時00分。名古屋駅にあるセントラルタワーズにて日本の歴史史上最悪のテロ火災が発生し、シンとシンの彼女、朱美はその火災に巻き込まれてしまう。そしてそれを知った陽光は動き出した。
舞台は愛知県長久手市にある古びた倉庫を改造した店、『集い処 きらめくあまた』。ここを拠点に活動していた劇団『まほろば一座』の座長、桂介は公演三日前にして突如、話を全部変えると切り出した。それを聞いた智之は吠えた。その理由とは? そして、このまほろば一座の騒動を傍観者のごとく振る舞うインディーズバンドSalty DOG(ソルティドッグ)のメンバーたち。それを見守るようにいるのは『集い処 きらめくあまた』の店主、彩乃。果たして公演は実施されるのか否か? まほろば一座の行方は? 2059年シリーズ第2弾。西暦2059年を生きる若者のたちのほんの小さな初夏の出来事。 全22チャプター