横浜、海の街。 昼間は哲学科の女子大生、夜はヘルス嬢として生きる「美波」は、足りない何かを求めて肌を交わしていた。 そして客として出会った年上の院生「浩」。 しかし彼は身体中に染みが広がる難病に罹り、床の上で最期の時を待っていたー。 誰かに求められること、必要とされることを欲して翳りのある生を費やす2人。 天国の向こう側には、何があるのか。 やがて、静かに心も交わして。
それぞれの愛、それぞれの感情、それぞれの想い。 様々な要素が光と影と共に交差する黒モク小説。 題名は宇崎竜童が手掛けた山田風太郎原作,真田広之主演,斎藤光正監督作品『伊賀忍法帖』の同名主題歌より引用。 ※ 本作品は『ブラックスター -Theater Starless-』の二次創作物になります。
「彼」と「彼女」は、淡路町の片隅にある古くて安い木造アパートで暮らしていた。 野良猫の撮影をする、フリーの写真家である「彼」と、東京駅の書店で派遣として働く「彼女」。二人の出会いは五年前に遡る。東京のど真ん中で質素で何気ない日々を送りながら、年を重ねて、三十手前。周りは当たり前のように結婚していく中で、不思議な同棲を続けていた。恋人のようで、そうではない。だからといって友達ではない。そして全く冷え切っている訳でもない。そんな二人も自分の将来について考え始めるが、その考えを交わすことは無かった。二人は互いに干渉しないようにしながら、それぞれの道を探っていく。これがいつしか当たり前になっていた。 しかし、それぞれに転機が訪れる時、彼らの関係性は揺らぐこととなるー。
大財閥〈篠沢(しのざわ)グループ〉本社・篠沢商事に勤める25歳の桐島貢(きりしまみつぐ)。 彼は秋のある夜、上司の代理で出席した会社のパーティーで、会長令嬢で高校2年生の篠沢絢乃(しのざわあやの)に一目惚れ。 その三ヶ月後、会長・篠沢源一が末期ガンでこの世を去る。 葬儀の日、父の遺言により会長の後継者となった絢乃を支えるべく、秘書室へ転属する旨を彼女に伝える。 絢乃は無事、会長に就任。会長付秘書として働くことになった貢はある日、会社帰りの愛車の中で絢乃に衝動的にキスをしてしまい――!? 草食系男子の年上秘書×キュートな10代の大企業総帥による、年の差オフィスラブストーリーのヒーローサイド。
食べて踊って歌って愛して。地球の裏側で繰り広げられる愛のクーモク小説。題名は「ユーミン」こと松任谷由実の同名楽曲から引用。 ※本作品は『ブラックスター -Theater Starless-』の二次創作物になります。