2016年3月21日J.GARDEN40にて頒布予定。連作幻想小説の第一話。こちらは本文サンプルになります。
過去に書いたショートストーリーの中から、ちょっと不思議な、ちょっと奇妙な、ちょっとファンタジーなお話を集めた短編集です。
物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
読者参加型作品として某イベントに出展しようかと考えています。このサイトでは詳しくは載せませんが是非イベントに来て招待状を獲得して数倍この小説の世界を堪能していただけたら作者としても幸いです。 【注意】 本作では登場人物という登場人物は登場しません。登場人物は読者様ご自身となります。じゃあ、現実的なものを題材に取り扱うのかというとそうでもありません。あくまでも登場人物の私(=読者様)を非現実的な場所へ招待しそれぞれ違う感性を持った方によるpartyを小説内で開いてみようじゃないかというのが本作の主旨です。苦手な方もいらっしゃると思います。私自身、小説投稿にはまだ慣れず、未熟者ですがお付き合いいただけたら幸いです。 party=(客を招待して食事・余興などでもてなす社交的な)会、集まり*英和辞書より
大庭加奈子はフェリーの中に居ることに気がついた。やがてその河が三途の川と呼ばれることを、乗り合わせた柚木という男から教えられる。到着した港はヨミランドの直轄管理地区で、バスに乗ってヨミランド入り口のゲートをくぐりさえすれば幸せな生活が保障されている本国に入ることができる。もし前世に強い恨みを残してきたなら、この直轄区に心霊アカデミーという専門学校があって、入学してライセンスを取りさえすれば復讐も可能だと柚木が情報を得てきた。加奈子は前世、羽鳥という男に騙され死に追いやられた恨みが深く復讐しようと決意する。柚木は先に死んだ妻が本国で待っていると加奈子と別れ、バスに乗り込んだ。心霊アカデミーに入学した加奈子は、教官である女性、サダコと知り合う。サダコは柚木の妻だった。一度本国に入れば二度と戻れない直轄区。サダコは諦めかけたがそのときニュースで、土砂崩れのためバス路線が寸断されていることを報じ
吾輩は猫叉(ねこまた)である。遥かな昔、人間に飼われていた頃には名前があったが、もはや忘れた。口さがない連中は吾輩を化け猫などと呼ぶが、失敬極まりない。同じく齢(よわい)を重ねた猫の変化(へんげ)した妖かしであっても、品格が違う…
すもも林に覆われたその丘には、魔物が棲んでいるとの伝説があった。薄幸の少女エルゼはある日、丘の大岩からひょっこり生えた不思議な「手」に出会う。【童話:32枚】
お姫様の鳥かごから行方をくらました一羽のオウム。それを追って森をさまよう少年に、少しずつ狂気がしのびよる。【童話:20枚】
これは自然に対する暴挙というものだ。眼前に広がる光景に圧倒されながらも、男はそう思った。久しぶりに戻った故郷の村は、まるで様子が一変していたのである。男が幼い日々を過ごした森は切り払われ、柔らかな曲線は幾何学的な直線にとって代わられ…
某テレビ局のスタジオ。 終末論をめぐってパネラーが二手に分かれ、今まさに議論は白熱していた。 物理学が専門の大木という大学教授がやや興奮気味にしゃべっている。「あんたたちは何かというと人類の終末だの、この世の終わりなどと世間の不安を煽るが…