ゴキブリは自分たちの歴史を振り返る。 そして、新たな住処で起こっている、異様さについて、語る。 それは自分たちは常に訳も分からぬまま悪で、迫害を受けていると。 しかし、迫害を受けている自分たちよりも、加えている人のようが、窮地に立たされているように感じている。 ゴキブリの想いをつらつらと語る噺。
黄金の街カシに僻地医療のために訪れたハジ・ヤズヂだが、どうも街の人に怪しまれている……どうやらカシにはキナ臭い事情があるらしい
ある星に貧しい少女が住んでいました。いいじめられる辛い日々。しかし、彼女はなんと独裁者の娘だったのです。いきなりお姫様としての生活が始まります。信じられないような豪華な暮らし、軍隊をもらってしまって宇宙戦艦を率いての戦争。そんな少女のとんでもない暮らしのお話です。
駅前にある皮膚科の病院に、一人の男がやって来た。この暑いのに、今時流行らない山高帽を被っている。何度かためらった後、ドアを開け、受付に名乗った。「あのー、先ほどお電話した畠山です」「どうぞ中へ」 畠山は帽子のまま、診療室に入った…
ひょんな事で、女性にしか乗れない筈のマリオネット(パワーアシスト外骨格)に乗る事になった零夢は、 正体・目的不明のアンノウン『マルス』に対抗する為の学園に入学して、模擬戦や戦闘を行う事になってしまった。
偏差値35のゾンビ娘(脳みそ腐ってる)と、偏差値40の人類(ほぼモヒカン)しかいない地球の明日はどっちだ!?
向かいの家に越してきた少女は、「お菓子か悪戯か」、と問うた。 それは、『ハロウィーン』という、古来から人類に伝わる文化の一端らしい。 しかし残念ながら、ぼくとメロウ姉さんが共に住み、開発を進行させているこの辺境の惑星ナピにおいては、それは全くと言っていいほど浸透していなかったんだ――。 ハロウィン・SF・ノベル。
『インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー』 (“INDUSTRIAL REVOLUTION,stand by me”) ――全次元・全並行宇宙・全生命体の【管理者】へ。 十八世紀英国の小さな工場長、ウィリアム・グッドマンとその生命をめぐる、 百二十億年におよぶ、ふしぎな御伽話。 【ジャンル:ファンタジー・SF】 同名のフリーノベルゲームの、原作の小説版です。
「ありがとうございました。新婦のご友人による合唱でした。今一度、盛大な拍手をお願いします。さて、ここで新郎及川武雄さん、新婦陽子さんへのサプライズメッセージがございます。皆様、会場後方のスクリーンにご注目ください」 司会者の言葉とともに…
Livedoorブログ主催「ライトなラノベコンテスト」参加作品「元キャナリーゼゆり子の豊洲にいた時日記」の中に書いたショートストーリーです。参加作品自体は、一心不乱という言葉通り、あれもこれも赤裸々に書いたものですが、そんな中でふとある方との会話の中で閃いたテーマをこれまた一心不乱に書きました。舞台は100年後の豊洲、少子化の煽りで介護者の手が足りないお年寄りばかりの街は、介護や家事代行をするヒューマノイドロボットで溢れていました。そんな街の大きな総合病院に入院している、ひとりの老人とロボットの物語です。
その男が村に来た日は、ちょうど収穫の祭りの日だった。村の中央にある広場には、たくさんの人が集まっていた。広場のそこかしこで、芸人たちが歌ったり踊ったり大道芸をしたり、持ち芸を披露している。人気のある芸人のところには、すでに人だかりが…
セールスマンはプラス思考じゃなきゃいけねえ。よく言われるように、靴のセール―スマンが裸足の部族のところに行ったら、大喜びしなきゃいけねえ。おれだって、伊達に銀河を股にかけて商売してるわけじゃねえんだ。大抵の惑星じゃあ、うまいことボロ儲け…