東京には、あめが降るって聞きました。
文化祭前夜。 こんな瞬間があったことを、いつか思い出すのだろうか。
『終わりへと向かっていく世界、少女たちの幸せ』 藍様の小説(http://slib.net/80477)の2次創作です。
【宝胤の夢】の後日譚にあたる、故国を離れた後のルディのお話です。
二人は悪魔の息子と娘。四つ子のはずが一人は流れ、一人は行方も知らず、二人きり。 母はいない、二人がまだ幼いときに病気で死んでしまった。父は知らない、顔も名前も声も、何もかもがわからない。 義理の父は優しいけれど、その妻は二人を恨んでいる。それにもめげず、二人は大きく成長した。