転校生はアイドル!?11話

登場人物

木戸光
菊谷美香
笹木さん

「はぁー。リハ疲れたー」
「お疲れ様。初めて菊谷の声を聴いたが凄いうまかったよ」
普段があんな感じだからそのギャップというものあるけど。
「さ、帰るよ。二人とも車に乗って」
笹木さんがそういうと車に乗った。
オレと菊谷で談笑していると菊谷がふと何か思い出したのか
「 そういえばさ、木戸はアタシの事名字で呼ぶの?囲君や千尋みたいに下の名前で呼んでよ。アタシも光って呼ぶからさ」
「は、はぁ?いきなりどうした?」
あまりにもいきなりのことで驚いてしまった。菊谷…いや美香…。やっぱり違和感があるな。
「呼んでよー光ー。」
「いいんじゃないの?木戸さん、いや光さん」
笹木さんも言い始めたぞ…。そんないきなり言われても反応に困るのだが…。
「み、美香?こ、これでいいのか⁉︎恥ずかし過ぎて死にそう…」
オレは決死の覚悟で言うと笹木さんと美香は少し驚いた様子でオレの方を見ていた。
「ほ、ホントに言ったよあのバカ兄貴のメモに書いてあった通りだよ…」
美香が小さめな声で何かを言っていたが、よくは聞こえずとりあえず明日原田を
ぶん殴るとだけ思っていた。
「美香ー。家に着いたよー」
いつの間にか美香の家の前に着いていた。時間は過ぎるのが早いな。
「はーい。ありがとございます。光も今日はありがとね」
「あぁ、また明日!」
美香は手を振りながらこちらを見ていた。そして車は進む。
え?そこまでしなくていいのに…
「わざわざ休みを割いてくれたんだしサービスだよ」
心を読まれた気がしたけど特に気にせずオレは口を開いた。
「あ、ありがとございます。あ、ここで降ります」
自分でも思わずバスかよと思いながら笹木さんに言うと
「ん?ここなんだー。またねー」
「はい。お疲れ様です」

家に着きドアを開けて
「ただいまー」
「おかえりなさい。光のお友達が二階で待ってるわよー」
友達?こんな時間に来る奴がいるのか?
オレは不思議に思いながら二階に上がった。

転校生はアイドル!?11話

転校生はアイドル!?11話

平穏平凡を祈っていた少女は、いつのまにアイドルのマネージャーになっていた。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-21

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