《お帰りなさいませ。ご夕食はサバの味噌煮でございます》「ああ、ありがとう」いつものことながら、榊原はメグミの献立に感心した。その日の昼食は、取引先の好みに合わせてコッテリした肉料理だったので、夜は魚がいいなと思っていたのだ…
待ち合わせた喫茶店には幸い他の客はいず、その男だけが待っていた。わたしも男と同じくコーヒーを注文し、改めて男の顔を見た。予想していたより老けていたが、ハンサムな男である。「ギャンブルのコツが聞きたいんだって?」 男はちょっと皮肉っぽい…
逃れられない運命。 どんなに身分を隠しても、殺人者の弟ってことがばれてしまう現実。 一億総監視を受けている現実が加害者の家族を追い詰めてゆく。 罪は兄弟までもが償わなければならないのか。 償いの意味を問う。 償うとは何か、真実とは何か? 第一章。
【お知らせ】 存外話が増えてしまって、チャプターの並びを変更するのが一仕事になってしまいました。 それで、話の並びを「古い順から」に再編集しました。 一番上が一番古く、下に行くに従って新しいものとなります。 なので、今回の更新からは一番下のものが最新作です。 最新作にはタイトルへ【NEW】を付けましたので、クリックしていただけると直接飛べます。 皆様にはご面倒をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。 ◎主にお題を元に創作したものと、散文です。 全て短いお話ばかりのオムニバスですので、お気軽にどうぞ。 お題には主にtwitterの三題噺ジェネレーターを使わせていただきました。 更新は不定期です。
そこはわりと評判のいいメンタルクリニックだった。「野口さん、診療室にお入りください」妻らしき女性に付き添われて入って来た男を見て、医師はすぐに異常に気付いた。目の焦点が合っていないし、何かブツブツ言っている…