星空文庫の作品リスト 395「好きな人に『好き』って言われるだけで奇跡的じゃない。」 「100％」や「0％」、「絶対なんて言葉は無いんだと育ってきた。 その言葉だけが私の唯一の救いで、その可能性だけが私の希望だった。 「絶対なんかない」と信じてきた私が目の当たりにする今ここに在る「絶対」。 可能性なんかないのに、それでも期待して、傷つくの分かってても近づいてしまう。 私にとってあなたってなんなんだろう。 友達や親友、先輩や恋人、人と人の関係性にはいつも何かラベルがあるけど 私は今でもあなたとの間にあるはずのラベルが分からずにいる。 それがいつか分かる時、その時もやっぱり私は傷つくのかな。
桐原直也は高校一年生。いつからか見るようになった不思議な夢の中ではいつも『歌』が流れていた。彼が夢の中で聞いていた『歌』を口ずさむ少女・川平瑞音と出会い彼を取り巻く環境に変化が訪れる。
気づいた瞬間に、自覚した途端に終わった恋。 私は一体どうすればいいのだろうか？
「なぁ、彼岸花の花言葉って知ってるか？」 あの時、彼は何を言いたかったのかなんて今になっては分からない。 それでも私は彼を想って今日も生きる。 ―――――――『愛してる』は、もう言えないけれど。
愛情の反対は無関心。 だから、好きの反対は嫌いじゃないんだって誰かが言っていたのを思い出した。 それじゃあ、「大嫌い」の反対は何なんだろうか……？