『葛城 陽』 年齢、三十代半ば 性別、男 夫であり父親。 湿気に蒸し暑い部屋の中で、ヨウは昔の思い出に浸っていた。 妻・サチコとの出会い、結婚式、新婚生活から、子どもたちとの生活。 なんて事はない、日々の日常に『幸せ』と呼べる物は埋まっていて、そしてそれは妻・サチコからの贈り物の日々でもあった。
超能力、それは魔法の次に人が求める力の1つだろう。 夢を叶えたり、自分自身が楽になったり、ヒーローにもなれる。 しかし、その中には人殺し、破壊を目的とした者もいる。 何故、人は超能力や魔法を欲しがるのか? 答えは簡単だ。 自分に無いものであり、架空の能力であるからだ。 だが、1980年に超能力者が発見された。 それから、超能力者育成機関が世界中に広がった。 そして、超能力が浸透した2026年。超能力者観測を目的とした都市が日本に作られた。 その都市に住む、主人公、天月彰吾。 彼は超能力者ありながらも欠陥を持っている。
相川鏡子の存在を思い出し、彼女を絶望させたのは自分だと苦しむ剣護。真白は、彼が何か不穏な決意をしたと察し、剣護を失うことを怯え戸惑う。一方、荒太は要からの連絡を受け、鏡子を保護した風見鶏の館に向かっていた。鏡子の存在の発覚を契機に、事態は急激に加速し動き始める。また、花守を離れた水臣は一人、思惑を胸に秘め、ギレンとの戦闘に臨んでいた。 「蕾が一つ ほわりと開き 芳香漂わせ やがて 散りました」 作品画像は今回の散華の内、核となる水臣と理の姫の話に捧げた絵です。
鏡で見た赤い少女の正体に思い悩む真白。登校日に訪れた学校の図書館で、結界に滑り込んだ彼女は、そこで戦闘を繰り広げる竜軌とアオハの姿を見る。 「あなたのことが なんにも見えない 色鮮やかな 闇に 触れるだけ」 作品画像は友人よりいただいた年賀状のイラストです。左から怜、真白、剣護の三兄妹。うしろのちっちゃいのは、おせちを持って来た荒太だそうです。
昭和20年、夏・・・ 日本は戦争をしていました。 広島に住んでいた、とある少女は、原子爆弾の投下により、この世を去ります。 そして現代・・・ 3人の高校生たちが、戦時下に生きたこの少女の青春と関わる事となり、封印された時間を辿ります。 行き付いた事実に、彼らが感じたもの・・・ ひと夏の経験が、彼らに時空を超えた軌跡を体験させます。
「夜王子と月の姫」 それは”世界”に存在する”星”のお話。 いつしか忘れ去られた悲しい恋の物語。 イリス大陸アークに住むレシオンはとある夜、見知らぬ少女リエルに出会う。 そして少年は己の運命を知る。
近所で夏祭りが行われ、真白は荒太や剣護、怜、碧らと共に祭りを楽しむ。久しぶりに前生における四兄妹が揃い、真白は弟の三郎であった碧が可愛くて仕方ない。一方、その祭りのあと怜と帰路に就く真白は、彼と思わぬ体験をすることになる。海が出てくる章なので、それに見合った、パールや珊瑚を使ったブローチを作品画像に選びました。 「揺らめいて 立ち上る今は昔 想い人も消え 約束は儚い 海の泡」
何をしても上手く行かない時があるよね。みんな一緒さ、でもね、そんな時にしか見えないものだってあるんだ――。 医師になることを夢見て、その夢を実現するまで戻らないと言って東京の医学部に進学した篤信は、自分の道を見失い、卒業を前にして実家のある神戸に戻ってき来た。そこで同じように上手く行かない日々を過ごす幼馴染みの朱音と弟の陽人、妹の悠里たち3きょうだいと接していく中で、それでも前向きに自分を取り戻そうと思うようになる、悩める若者の心の成長を綴った物語です。
"僕たちの悲しみを終わらせて――"綾人の前に突然現れた少年リト。止まっていた時間がいま、動き出す――!! まだ微かに『魔法』や『人間ではないもの』が混在している世界、『月都』。 ある日を境に時間を止めた世界で、秒針の音だけが響いている。愛する者のいない世界で、それでも誰かを護るために、それぞれの思いは交錯する。 「大切だからだよ」 「俺の命くらい賭けてみろ! アラン・レッド・フォード!!」 「……あぁ、そうか、きみは僕、なんだね?」
人と獣人。相容れぬ両者は150年前の戦いで決着をつける。戦いに勝利した人類は王国を築き、150年の平和と繁栄を享受していた。そのような王国に誇りを持ち王国軍の兵士となった青年ファイア。 ある時、ファイアは王国内の山中で獣の女の子を目撃する。150年前に滅び去った獣人族の末裔か、と動揺するファイアを見て獣の女の子は不敵に笑う。
神山高校の2年生に進級した4月、千反田えるが何者かに誘拐されてしまう。その身代金として要求されたのは『北部領域』と言う聞いたこともない土地の権利だった。古典部の折木奉太郎、福部里志、伊原摩耶花は無事千反田えるを救出することができるのか。
気づけば空ばかり眺めている女の子、「雨上晴香」 彼女は「空」に対して普通の人にはなかなか理解しづらい特別な感情を抱いていました。 そんな中、彼女の前に現れた一人の男。彼は誰にも話したことのないその「空への感情」をずばり言い当ててきました。 彼が語りだすのはこの世界のちょっとした秘密……「ゴッドヘルパー」と呼ばれる存在。 そして今世界で起きているとある事件。 雨上さんは、彼に事件解決に協力して欲しいと頼まれます…… ざっくり言えば「能力バトルモノ」です。
「能力」と聞くと、誰しもステキなそれを思い浮かべるでしょう。 空を飛んでみたり、瞬間移動したり。 しかし「能力」って、そう「プラス」の能力ばかりではないのです。 この物語の主人公たちは……「マイナス」の能力を得た人たちです。 そんな彼らが「能力」を何とかしようと頑張るお話です。
これは、あったかもしれない〈桃太郎〉の真実の話。 ドンブラコドンブラコと川に流れていた桃が、おじいさんおばあさんに拾われなかったことから物語は始まる。