自らを取り巻く環境に慣れ、周りの人間からの虐げを受け流していた少女、ティーガー。彼女の悲しい日常は、黄色い幼女との出会いにより、哀しい日常へと変わる。
もし過去を思い出していなかったら今の幸せな生活はなかっただろう。もし彼女と再会していなかったら自分は牧師にもならなかっただろう。刻(とき )は時に人生に味方する。神様がくれた刻(とき)の流れ青春期、青年期を振り返る主人公の物語。
母が過ごした青春期。20歳前後に経験した出会いと別れがあったからこそ今があるということ。どこにでもあるような、それでも世界にひとつだけの居場所。ラインなんか無かった時代に、繋がっていた友。娘に伝えていきたい物語がありました。
すごくモヤモヤしてる時、何となく文字にする癖のある私は、紙の切れ端に詩を書くことがあって。 メロディをつけて(すぐ忘れちゃうんですけど)なんちゃってソングを創ったりするのですが……というね。
夏が来る前に君はいってしまったけれど、 君はひとつだけ忘れ物をしたんだ。 ぼくの記憶を消し忘れるなんて。 沙綾、君に触れることはなかったけれど、 いつか、また会えるような気がするんだ。 波の音が聞こえる、あの、海を臨む岬で。 ぼくは君を見つけて。 そして、君に恋をした。……十年も前のことだ。
1979年のライン、後篇です。20歳になった花菜。恋、友情、出会い、別れ、少しずつ大人の階段を登ります。今に繋がる経験のひとつひとつが輝きます。
急病で倒れた母親の代わりに、家政婦として仕事をこなすこととなる主人公、花森ひなた。 依頼を受けた家には六人の兄弟と彼らの父親兼保護者が住んでいるが、彼らにはそれぞれ内に秘めた事情を抱えていて……。 (当作品は『小説家になろう』にて投稿しております)