中島敦「山月記」のパロディ。くろはによる漫画作品「帰宅部活動記録」中のネタと、森見登美彦による「山月記」(『新釈 走れメロス』所収)から着想を得た。【短編 8,468文字】
2201年の日本。国有の子どもの一人として政府に養われている十二歳の少女、棗は誰かに呼ばれているような気配を探ろうと施設を飛び出してしまう。その先で思いもよらない大きな流れに巻き込まれ──。
【あらすじ】 飼い主の思い通りの夢を見せてくれる夢鳥。夢鳥を飼い始めた青年は、やがて夢に執心するあまり夢を見たまま帰らぬ人となった。青年の弟、暁生(かつき)は亡くなった兄の部屋で、鳥飼いと名乗る男に出会う。生前の兄に夢鳥を貸した鳥飼いは、鳥がまだ兄の部屋にいると言う。しかし、暁生は一度も夢鳥の姿を見たことはなく、鳥の声も聞いていなかった。
主人公の住む近くに神社がある。そこに幼馴染が巫女をやっている。 その巫女さんにいたずらしたらどうなるか? 短編です。