短々落語「それ明大前じゃない パート2『鍋がやかんを黒いと言う』」

400文字以内のショートショート落語臭

「それ明大前じゃない パート2『鍋がやかんを黒いと言う』」

(むかし)から入試(にゅうし)には、とかく事件(じけん)起こる(お  )様で(よう  )して…)

最近(さいきん)高校生(こうこうせい)受験日(じゅけんび)に、大学(だいがく)最寄り(もよ )(えき)放火(ほうか)校門前(こうもんまえ)人様(ひとさま)刺傷(ししょう)する事件があったね、そうそう大学受験(だいがくじゅけん)言え(い )ば、昔、芸能人の親(げいのうじん  おや)が子を替え(か )(だま)受験で裏口入学(うらぐちにゅうがく)させたってのもあった、親も親バカなら子もバカ息子(むすこ)親子(おやこ)共々(ともども)(なべ)がやかんを黒い(くろ  )と言う」様な(よう  )もんだ


放火事件(ほうかじけん)って、それ明大前(めいだいまえ)じゃない?


違う(ちが  )よ、南北線(なんぼくせん) 東大前(とうだいまえ)だよ、何でも(なん    )成績(せいせき)が落ちて自暴自棄(じぼうじき)になったらしい。何も(なに  )東大(とうだい)に入るだけが唯一(ゆいいつ)ではないのにね


案外(あんがい)東大入るの、簡単(かんたん)だけどね、で実際(じっさい)入ってみると大した事(たい    こと)はない。何で(なん  )そんな事件おこしちゃったんだろ…


えっ何でお前(  まえ)が東大に?
東大って、あの不倫男(ふりんおとこ)東出昌大(ひがしで まさひろ)の頭と(  あたま  )お尻(  しり)文字(もじ)とって言ってんじゃないだろうね


違うよ


じゃ、どうやって入ったんだい


うん、赤門(あかもん)からすっと入ったよ、警備員(けいびいん)いなかったし…


お前さんは、そのまんま東で(ひがし  )同じ。暗に(あん  )言うと、赤門じゃないね


赤門じゃなく何だい


バカモンだよ



 

短々落語「それ明大前じゃない パート2『鍋がやかんを黒いと言う』」

お後がよろしいようで。

短々落語「それ明大前じゃない パート2『鍋がやかんを黒いと言う』」

(昔から入学試験には、とかく事件が起こる様でして…)最近、高校生が大学受験当日に大学最寄り駅で放火、校門で人様を刺傷する事件があったね、そうそう大学受験と言えば…、その顛末やいかに。400文字以内のショートショート落語臭。とても短い創作落語。原稿用紙一枚(20×20=400文字)程度だから、およそ60秒で読める「一分落語」。爆笑は期待できないが、じんわりとくる面白新作落語臭。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-02-19

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