平池誠一は浮遊する。このままではいつか、寝室の天井を突き抜けてしまうに違いない。呉青年は走っている。この街を抜け出す路面電車は、海際から発車する。吉田アリエルは死体を拾う。こんなときに連絡すべきは、彼のボスかあの男。あんまりフツーじゃない人々のエセオカルト日常系(仮)その①。※続きます
荒俣宏先生が執筆された「帝都物語」。かの伝説の小説を読み、もし主人公「加藤保憲」がこの時代に現れたら…。そんな妄想をしているうちに、妄想は膨れ上がり、生まれて初めて、筆をとってみることにしました。 本作は、「帝都物語」の登場人物を同名の人物を登場させていますが、荒俣先生の作品とはまったくの別物、別の世界として書いてございます。 -あらすじ― 現代の東京。「ある出来事」をキッカケに刑事・加藤保憲は目的の見えない怪事件に巻き込まれていきます。事件解決の先に見えるのは… 魔人降臨を目論む謎の組織との戦い。「真に平和な世」は訪れるのか…。 -そして僕のつぶやき- 現在、序章・一章は書き終えていますが、頭の中のプロットは8章分… 仕事の合間に書き溜めて、序章・一章を書ききるに要した時間は1年。 はたして、僕は書ききることができるのか?!
「おっかさんはどこ行ったんだい」 「……龍神様に会いに行った」 僕の得体はしれない。名前は六睦。川底の龍神様に会いに行った母を待っている。
美大を卒業してから、一人暮らしをはじめた菜子。その借家での不思議な出会い。 将来をあいまいにしていた菜子は、自分の人生を見つめなおしていく。 淡々と過ぎていく日々。非現実的日常。
黄金の街カシに僻地医療のために訪れたハジ・ヤズヂだが、どうも街の人に怪しまれている……どうやらカシにはキナ臭い事情があるらしい
ひょんな事で、女性にしか乗れない筈のマリオネット(パワーアシスト外骨格)に乗る事になった零夢は、 正体・目的不明のアンノウン『マルス』に対抗する為の学園に入学して、模擬戦や戦闘を行う事になってしまった。
古来、清らかな清流には、水神( みなかみ )と呼ばれる神が棲む、と言われます。 そんな水神伝説が残る田舎へ、仕事と家庭に疲れた涼子は、1人娘の千早( ちはや )とやって来ます。 無邪気な8歳の千早と、豊かな自然。 田舎の暮らし・・・ 不思議な少年、『 みなかみ 』との出会いを通し、忘れかけていた母親としてのあり方、考え方に気付く、涼子。 千早と共に自然を満喫し、童心に還った涼子に、やがて『 みなかみ 』は、静かに諭します・・・ 良き日本の田舎の情景を、夏の風情と共にお送り致します。
その日ミノリが目撃したのは、片想いの相手ハヤトが学年イチ可愛いハルカに告白されてアッサリOKしている場面だった。 行き場のない思いをネットの掲示板に書き込んだミノリ。 当たり障りない返信の中に、ただ一人、やけに冷酷な反応を示すHN:mosso しかし、遣り取りを続けるうちに互いに心を許すようになり・・・ 指先で紡ぐ彼らの ”本音と嘘 ”の行方は・・・。 ≪全41話 完結≫ 【君の見つめるその先に シリーズ】も、どうぞご一読あれ。 *画像:著作者:采采蠅さま*
高校一年生の里永比奈子はおじいちゃんっ子だ。早くに連れ合いを亡くし、穏やかな隠居暮らしをしている祖父、勇吉の家には、いつも勇吉の悪友である大工の佐々木一郎と大学教授の佐伯周が入り浸っていた。三人は幼いころからの付き合いで、それぞれの事情により、皆、独身だった。大工の一郎が怪我をしたことがきっかけに各々の現在の生活に不満と不安を覚えた三老人は、老人限定婚活サークル「プラチナシルバーライフ」に入会し、婚活を始める。「人として生まれ、男として人生を過ごし、今や残された時間も少ない我々から、人生の終の楽しみを奪う権利を、一体誰が有しているというのか。諸君、我々は今こそ行動するべきなのだ。行動するジジィになるべきなのだ!」比奈子はこの婚活に巻き込まれ、一人の少年と出会う。
向かいの家に越してきた少女は、「お菓子か悪戯か」、と問うた。 それは、『ハロウィーン』という、古来から人類に伝わる文化の一端らしい。 しかし残念ながら、ぼくとメロウ姉さんが共に住み、開発を進行させているこの辺境の惑星ナピにおいては、それは全くと言っていいほど浸透していなかったんだ――。 ハロウィン・SF・ノベル。
『インダストリアル・レボリューション,スタンド・バイ・ミー』 (“INDUSTRIAL REVOLUTION,stand by me”) ――全次元・全並行宇宙・全生命体の【管理者】へ。 十八世紀英国の小さな工場長、ウィリアム・グッドマンとその生命をめぐる、 百二十億年におよぶ、ふしぎな御伽話。 【ジャンル:ファンタジー・SF】 同名のフリーノベルゲームの、原作の小説版です。
大庭加奈子はフェリーの中に居ることに気がついた。やがてその河が三途の川と呼ばれることを、乗り合わせた柚木という男から教えられる。到着した港はヨミランドの直轄管理地区で、バスに乗ってヨミランド入り口のゲートをくぐりさえすれば幸せな生活が保障されている本国に入ることができる。もし前世に強い恨みを残してきたなら、この直轄区に心霊アカデミーという専門学校があって、入学してライセンスを取りさえすれば復讐も可能だと柚木が情報を得てきた。加奈子は前世、羽鳥という男に騙され死に追いやられた恨みが深く復讐しようと決意する。柚木は先に死んだ妻が本国で待っていると加奈子と別れ、バスに乗り込んだ。心霊アカデミーに入学した加奈子は、教官である女性、サダコと知り合う。サダコは柚木の妻だった。一度本国に入れば二度と戻れない直轄区。サダコは諦めかけたがそのときニュースで、土砂崩れのためバス路線が寸断されていることを報じ
恋が叶うなんて誰が言い出したのか。そもそもスタートラインからして望み薄な時だってあるんだぜ。 【※同性愛や不倫に関する言及あり。本番描写はありませんが、自衛よろしくお願いします】
私達が生まれた日の空は、彼方にそれがかかっていた。 「貴方はまるで、天から梯子を使って降りてきたみたいね」 ママはそう言って、およそ天使とは程遠いくちゃくちゃでしわしわの小さな私を抱きしめて笑ったらしい。 そう、その時、私達は生まれた。 琥珀、湧泉音……そして私。 大分県別府市で移り行く時間の中、描かれる三人のロードストーリー。