その日ミノリが目撃したのは、片想いの相手ハヤトが学年イチ可愛いハルカに告白されてアッサリOKしている場面だった。 行き場のない思いをネットの掲示板に書き込んだミノリ。 当たり障りない返信の中に、ただ一人、やけに冷酷な反応を示すHN:mosso しかし、遣り取りを続けるうちに互いに心を許すようになり・・・ 指先で紡ぐ彼らの ”本音と嘘 ”の行方は・・・。 ≪全41話 完結≫ 【君の見つめるその先に シリーズ】も、どうぞご一読あれ。 *画像:著作者:采采蠅さま*
少しネガティブな高校生の本城奈津美は、友達の風石信子と共にきた夏祭りの中で、黒猫と出会う。 猫を追いかけ辿り着いたのは寂れた神社。そこに一人の少女が佇む。 少女の声、白昼夢、綿菓子。たった一夜の不思議な話。
ドアをノックすると、間違えようもない和美さんの声で、「どうぞ」の返事。 中に入ると別世界だった。これが病室かと思うほど、華やかな彩りであふれてる。お部屋の香水を持ち込んだのだろう、匂いまで違う。その環境で、おねえさんは嬉々として僕を迎えてくれた。 「よかった、生きてた」と「生きててよかった」、二つの思いを同時に味わった瞬間だ。
優等生を貫いてきた陸朗は、大学受験失敗という初めての挫折を味わってしまう。やさぐれてしまった心に寄り添うように傍にいてくれたのは、高校時代一番デブでブスだったみのりだった。その優しさに素直になれず、傷付けてしまうことに。 一途なみのりと、屈折した陸朗の青春恋物語。
高校一年生の里永比奈子はおじいちゃんっ子だ。早くに連れ合いを亡くし、穏やかな隠居暮らしをしている祖父、勇吉の家には、いつも勇吉の悪友である大工の佐々木一郎と大学教授の佐伯周が入り浸っていた。三人は幼いころからの付き合いで、それぞれの事情により、皆、独身だった。大工の一郎が怪我をしたことがきっかけに各々の現在の生活に不満と不安を覚えた三老人は、老人限定婚活サークル「プラチナシルバーライフ」に入会し、婚活を始める。「人として生まれ、男として人生を過ごし、今や残された時間も少ない我々から、人生の終の楽しみを奪う権利を、一体誰が有しているというのか。諸君、我々は今こそ行動するべきなのだ。行動するジジィになるべきなのだ!」比奈子はこの婚活に巻き込まれ、一人の少年と出会う。
黒石御影がなぜ幽霊が見えるようになったか理由がわかるかもしれない。 「体験礼拝」の名目で、ついに御影の家を兼ねたダラネーナ教団の支部に乗り込んだ主人公。 しかし、なんたる礼拝だろう。 けたたましいことは聞かされてたが、いざその場に身をおいてみると、たまったもんじゃない。まるで夏祭りと葬儀とを一緒にやってるような、厳粛きわまる騒々しさ。 「カーン、カーン、カーン! 七難ボジャイ、八苦ダラネーナ! チーン! ポコッ!」 吹き出すのをこらえるのにもう必死だ。
もともとは、黒石御影も普通の子だった。 御影の家も普通の家だった。両親も他の家族もごく普通の人ばかりだった。 「だった」と過去形を繰り返したのは、今はそうじゃないからだ。 ある時を境に、御影の世界はどんどん普通から離れていった。
コレは、恋愛系の物語。 幼なじみの彼らは、ある約束をした。 そして、病気になってしまい…… 病気で余命わずかの男の子を好きな主人公… 少女の恋の行方は 約束は、果たされるのか。
自分に悪霊なんてとり憑いてるわけがない、そんな風説に負けるかと勇んで学校に向かう主人公。だがあり得ない妨害ばかりが続けて起こり、なんとしても学校にたどり着けない。そうするうちネットでも噂は全国的に広まり、いよいよ孤立は深まっていく。 頼みの綱のおねえさんも食中毒で入院だし……さあ、どうする?
クラスでいつも一人ぼっちの和馬を、明日歩は何とかしてあげたいのですが、どうしていいのか分からないまま、ついに事件が起こってしまうのです。 事件がきっかけで学校へ行けなくなってしまった和馬のため、明日歩は父親に相談し、願いを叶えることに。 夕焼け空の下、季節外れのサンタが届けるプレゼントは、ちょっぴり切なく優しい気持ちになれるものだった。