灰色のコンクリートで舗装された室内はところどころ黒ずんでいた。 天井にはいくつか通気口があったが、部屋には窓はなく、壁の一角に四角いスペースがあり、そこから灼熱の青い炎が吹き出ていて、それが室内に光を提供していた。 その光源から遠ざかるたび薄暗くなる部屋に一人、男が居た。 彼はこの日、最強の矛と最強の盾を創った。(全1章)
気が付くと真っ暗だった。どこまでも真っ暗だった。 聞こえる見知った友達の声。そこは、声に出して言ったことが描写される謎の世界だった。 私達はどうなるのだろう、そして、この謎の空間はなんなのだろう。(全2章)
僕は彼女が好きだ。彼女もまた僕が好きだ。きっとそうだ。そうに違いない。だって、僕が彼女を好きなんだ。きっと彼女も僕を好きに違いないじゃないか。 僕は友達に彼女の連絡IDを聞き、僕は彼女と様々なコミュニケーションを取るうちに彼女との仲が深まっていく。 僕はある日、とうとう切り出した。 ――あなたが好きです。 そして、冴えない僕と、学園内のアイドル的存在の彼女の甘い甘い青春ラブストーリーが開幕することになる。 はずだった。(全3章)
空は見る事は出来るけど、自分の心の空模様を見る事は出来ない。 それが見えているつもりでも、実は見えていなかったりする。 自分の事すら分からなかった男がやり直して、新しい人生を歩もうとする話。
人畜無害の少年と、髪の長い少女、髪の短い少女。この三人を中心に進んでいくホラー小説。僕らの学校には、どこかユニークな七不思議が生まれていて、でもその実態は……衝撃の結末が待つホラー・サスペンス小説。
毎日何もするわけでもない。 毎日何を感じるわけでもない。 それでも唯生きている。 それでもいい。 今日が明日よりいい日であれば・・・ 少しでも、嫌われ者の生き方を学ぶのも、 いい人生の生き方かも。
簡単に言うと、主人公川藁昭三の、長いモラトリアムからの脱却を描いた物語です。 どのような過程を経て、どのような結論に至ったか。 至ってシンプルな、しかし時々で応用をきかせて導ける、現実的な終焉を迎えます。 挫折体験のある主人公は繰り返し思考し、相談し、悩みました。 色々と問題が起こるでしょうが、明るい未来に向かって、主人公川藁昭三は心理的な再出発をします。