いつか見た夢。 いつか願った希望。 いつか信じた未来。 ありふれた時の中で生き、普遍的な価値を持つ社会に何気なく生きる残像たち。 未来の終わりを変えることができるのは、かつての物語の主人公たちだった。 室馬醒司。桜舞ハルカゼ。時覚仁。 彼らの愛の影が世界に終焉をもたらす時、物語は究極の結末を選択する。
出会いの季節── 舞松高校漫画研究部も入学してきた初々しい新入生から部員をあつめ、文化祭へと準備を進めてゆく。 秘めた想いと予想できなかった展開 一つ一つの出会いと所為は、部員の心を動かして──
豪雨によって被害を受けた山間地の役場に勤める上月小夜子は、災害臨時FM局のアナウンサーに起用された。その電波は山を越えて、FM局の開局に当たって力を尽くしてくれた県庁職員、館山主査が住む平地の町まで届くのだという。彼女は館山に話しかけているようなつもりで、毎日の放送を続けていた。しかしある日の深夜、その館山が仕事で大けがを負ったという知らせが届く。彼女は「架空索道」と呼ばれる貨物用ロープウェイに乗って、平地の町を目指す。