そのとき、今、過去、いつかに浮かんだ言葉を ひとりごとに閉じ込めさせて 誰かの蜘蛛の糸になればいいなと、 嘘、ただの自己満の乱文 詩のような唄のような そんな曖昧 見つけてくれたなら。
お題サイト「サディスティックアップル」 http://loose.in/sadistichoney/ より shortお題 「たくさんの人がいたこの星で」
元人間だった犬達が、スリルを求めて何かしらを起こします。 それは極めてどうでもいいことだったり、もしくは犯罪行為まで発展するようなものだったり。
ヨウコは美しい女性だった。一目で恋に落ちた。 彼女のために何でもやった。彼女が微笑むだけで幸せだった。 ヨウコのロッジで過ごした日々は虹色に輝いていた。 けれど、私は彼女を裏切ってしまった。 七色に輝く世界から私は逃げ出したのだ。
「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」 小説の一文。私はそれを読み凍りついた。なんて執事だ。主人に堂々と暴言を吐くなんて。 同時に私は憧れた。そんな本音をぶつけ合えるような関係に。
――深夜の学校。その二階の廊下で、月明かりに照らされた二人の男子生徒が対峙していた。 武骨な男子生徒はラバースーツに学ランを羽織った姿。はたから見ると救命具を付けたダイバーのように見えなくもない。 一方、対峙する痩身の男子生徒はフード付きのレインポンチョを被っている。こちらはまるでてるてる坊主のようだ。 頑強な似非ダイバーが顎に手をやりつつ話しかける。 「今回の戦い、負けるわけにはいかんのよ」 彼の周りで無数に漂っている赤い物体。その一つ一つが静電気のような火花を散らしていた。 「おや、奇遇だね。僕も今回はおいそれと勝ちを譲ることはできないんだ」 虚弱そうなてるてる坊主も背筋を伸ばし負けじと言い返す。 彼の後方2メートル、その床にひしめく赤茶色の騎馬隊人形が剣を一斉に掲げる。
――僕はいじめられっ子だった。 昔から太っていたし、緊張すると言葉が上手く出てこない。 そんな態度がいじめられる原因となったのだろう。 教室では皆が僕を空気のように扱い、僕もまた空気になれるように息を殺していた。 今はもう、僕はかつてのいじめられっ子ではない。 だって僕はこの学校に必要不可欠な「奴隷」なのだから――。