ベンはキリスト教徒だったが、毎朝トイレの小部屋でマスターベーションをすることを日課としていた。ボブは嘘つきだった。日曜日になると教会に集まり、みんなはミサを捧げた。ほんの小さな罪とほんの小さな幸せ。日々の生活は営まれている。
今日は私の結婚式。憧れの「およめさんになれるながめ」が広がっている。ところが、突然、車が目の前にやってきて……
オオカミ型ロボットになった少年は、自分を改造した王子と初めて一緒に仕事をする。 仕事の内容は少年の想像と大きく違った。王子の体は分解され、頭を残して全てガラスの水槽に入れられてしまった。 施術を担当する快楽士のモモに聞くと、王子は自身のエナジーを国民に分け与えるため、自分の体を「簡単に分解し、組み立ても出来る」ように改造したという。
超短編。 僕と彼女は池にボートを浮かべてデートをしている。パンをちぎって水面にまくと、カメたちが集まってくる。僕らはボートの上で恋の駆け引きをしている。
彼は小鳥のように笛を奏でる。彼は小鳥のように軽やかに舞う。彼は美しい。僕は彼を愛している。彼は小鳥のように飛び立っていく。