森田がその競技に参加するのは、これが初めてだった。通常は野外コンサートなどに使用する会場に、すでに数十名の参加者が集まっている。やがて定刻となり、正面のステージに立った司会者が、マイクに向かってしゃべり始めた。《みなさま、お待たせしました......
幼稚園児とその先生がおくる、 どこか大人びた幼児たちと、 どこか子供じみた先生. こんなでこぼこなチームでいいのでしょうか? 幼児たちとの会話で日常に存在するかけがえのないものに気づかされる先生. そんな物語をぜひここで感じて下さい!
「粥ちゃんの聖地へ行って、思い切り拝み倒したい」。さえない大学生・五位の長年の願望が、ふとしたことで叶うことに。筋骨隆々の藤原と、もやし青年の、長くて短い旅物語。
元旦那はプレアデス星出身の宇宙人。パイオニアのインディゴチルドレンである。インディゴチルドレンとは、藍色の子ども、すなわち、第三の目が開いた状態で産まれてきた子ども達のことである。この小説は完全ノンフィクション。嘘だろ?!と思うような出来事続きのドタバタハチャメチャ、時々ジーンとくるSFスペクタクルラブストーリーです!【なんのこっちゃ】
なあ、超能力で悪いことをしても罪にならないって話、聞いたことあるかい?そうか、知らないか。何故なら、刑法には超能力を罰する法律なんてないから、だってさ。え、そんなことより、そもそも超能力なんてあるのかって。そりゃあ、あるさ。実際のところ......
シリアスな雰囲気が苦手な自称・シリアスブレイカー、夕ノ宮透。 クールな見た目に反しノリがよく笑いごとが好きな夕ノ宮はシリアス君と呼ばれている 今日も名前負けしたあだ名で呼ばれながら、教室のシリアスな雰囲気をぶち壊す!
「徳田さん、いよいよ今年、定年ですね。おめでとうございます」邦夫に声をかけてきたのは、大学の後輩にあたる庄野桜子だった。後輩といっても随分若く、まだ60歳そこそこのはずである。「ありがとう。なんとか会社が潰れる前に、定年にたどり着いたよ......
「ぼくのプリンセス、お目覚めの時間だよ」そう言って亜美を起こしに来たのは、アイドルの中越雄二だった。亜美は片目だけ開けて目覚まし時計を確認すると、不満げに口をとがらせた。「もー、今日は日曜日だよー。会社は、お休みー」中越雄二は人差し指を......
若い女性に先導され、小学校低学年ぐらいの少年少女三十名ほどが、その展示室に入って来た。「さあ、みなさん、静かにしてね。ここが『地球の石』のある部屋ですよ」少年の一人が手を挙げた。「先生、質問があります!」「なあに、ヨシユキくん?」「本当に......