他校の生徒との連戦やティアナとのデートでロイドたちがドタバタする中、ここ最近『ビックリ箱騎士団』と模擬戦をしていた現副会長、ヴェロニカの選挙戦が始まる。最初の相手はロイドに応援演説を頼んだレモンバームで――
友情と恋愛、いつもの他愛無いドラマとは違うようだが、主人公は誰なのだろう。高校時代の淡い想い出は果たして真実なのか、フィクションなのか?彼女を信用して良いのか?倒錯した恋愛意識、そして妄想が暴走して引き起こす事件は現実なのか、夢なのか?真実はいったいどこに?
「架空の猫を飼っているの」彼女は言った。僕らはピクニックパーティで出会い、恋人同士になって、トントン拍子で一緒に住むことになった。引っ越し先の壁の穴に僕は小さな可愛い動物が住み着いているのを見つける。でも、彼女には見えないようだ。「悪いけど、見えないものは見えないのよ。あなたに私の猫が見えないようにね」一緒に住みはじめて以来、彼女はどんどん不機嫌になっていく。架空の猫、本物の猫、架空の猫が産んだ子猫、、、そして、架空の動物、、。同じ空間にいて同じ時間を過ごしながら、全く違う世界を見ている。結婚とはそういうものなのだろう。