地上が多重に重なって、五感は神域にたどり着く。ああ、この幸福だ。流れる涙は嬉しいから。全ての罪を背負うとも。永久の眠りに就こうとも。わたしは後悔だけはしないのだろう。微笑む彼の頬を涙が伝う。待ってて。わたしも今そこに行くから。
茸の恋の物語
河原のファンタジー(指小説)
各作品は独立しており、どこからでも読みはじめることができます。
平成のおわりの現代百合詩集です。全七篇。
狗神、狐、美少年──。 それは、人に憑くケダモノ。
不治の病を患う魔術師・峻と、鴉の怪異・大塩の友情(?)物語。
フリーズ、時を止める言葉を紡ぐ