「百パーセントありえなくても、残りの0パーセントにすべてを賭けてみるのもいいかもしれないわね」
「俺は世界を救わなきゃいけないんだ」
「決心はついたかい?」
「わたしはもう、駄目なんだと思うの」
「たったひとつだけ、願い事が叶うんだよ」
「それでなくとも、きみは大事なお守りも、列の順番も譲ってしまったんだから」
「その中には世界がある」
「だからぼくは、ありがとうを言わなくちゃいけないんです」
「ぼくは落ちていない。落ちたのは……」
「それから先輩は、オレの目標になったんス」