今から十年前の冬、それは私がまだ十七歳の時のこと。当時、高校ニ年生の私は、二つ年上の大学生の彼と遠距離恋愛をしていた。 彼と付き合って一年目のクリスマスの日。 その日は、始発の新幹線で、彼が東京から仙台に帰ってくる日だった。私は白いダッフルコートに身を包み、赤いマフラーを首に巻き、白い息を吐きながら一人ポツンと新幹線ホームにたたずんでいた。氷点下に近い、凍えるような冷たい空気に満たされた早朝のホーム。でも、新幹線から降りてくる彼の笑顔を想像するたびに、私の心は自然とぽっと温かくなった。 その日、私は彼と初めてラブホテルへ行った……。
"例え、その愛が歪なものだとしても・・・俺は君を愛している――・・・。" 仕事の帰り道、突然見知らぬ男に襲われ、監禁されてしまった絵里奈。 「私を帰して!自由にして!」そう訴える絵里奈。 しかし、男の口からは信じられない言葉が・・・。 「何言ってるんだい?帰さないよ、君はずっとここで俺と暮らすんだ」 その言葉と共に、彼女は男と共に狂った監禁生活を強要されてしまう。 "何故、私はこんな異常者に愛されてしまったの―・・・・? お願い、誰か助けて――・・・・・。" 歪んだ愛の結末・・・・その先にあるのは? 絶望?それとも――・・・・。 この物語は、愛故に狂ってしまった一人の男と、 その男に監禁されてしまった女性の結末を辿る物語。 ※内容がダークな為、R-18指定になっておりますが、 露骨な性的描写は完全に省いております。
"蝶の羽を針で止めるように、 もう二度と離しはしないのだから――・・・・。" 飛鳥に監禁されてしまった夕鶴・・・。 しかし、時に夕鶴は気になることがある。 彼の、飛鳥の自分への愛が、執着が本物かどうかを――・・・・。 だから、時に夕鶴は飛鳥から逃げ出す振りをして彼を試す。 この物語は、監禁された女性と、彼女を監禁した男の物語。
行き先不明のバスに乗り込む女教師。それは実在のバスではなく、死に至る意識を乗せてゆくバス。途中下車出来なければ、行き先は果たして?乗り合わせた、サラリーマン、フリーター、女子高生、それぞれの運命はいかに?セクハラ教師に暴力団が暗躍する中、超能力、人格障害が物語を思わぬ方向へ……。
元服太郎とは一体なんだったのであろうか 残された仲間たちは元服太郎のルーツを探ろうと、大阪は鳳の 高層マンションを訪れた・・・。