マイペースに日々を削っています。
趣味で小説を書いています。つらつら、うらら。
音楽や写真もやってたりします。のんべんだらり。
アイツが居なくなった。 だだっ広い屋上がもっと広くなって、楽しくなくなった。 要らなくなった合鍵。 屋上から見える。幸せそうに白球を追いかける田舎の高校生。 クラスの奴らが話す音楽は耳に馴染まない。 コメカミが何かに押さえつけられてるようだ。 箱庭のような田舎の古校舎。 無人駅、田んぼ、山、山。廃棄タワー。黒煙。 屋上から殆ど見える。この町の殆ど。 この町を憎んで、嫌ったアイツが居なくなった。 私がアイツを置いていくつもりだったのに。