釣鐘草

釣鐘草

妖怪と神話に目がない高一です。

あやかしだらけな縁 プロローグ~14章

霊が見えることで自分が普通の人とは違うと思っている少女、柳は常に一歩下がって人と付き合っていた。そんな彼女に初めて友人ができた。とくに何を話すわけでもないけれど、隣で本を読んでいる少女は妖怪や霊に少しの恐怖と多大な憧れを持っていた。 そんなある日、友人、栞菜が山に迷い込んだと知り、柳は探しに行くが、そこで霊が見える本当の理由を唐突に知ることとなる。 大昔の因縁、忘れたふりをしていた過去、決して消えない罪の過去。その全てが未来に思いをはせるための過去。 柳に関わる人々の真実の過去が織りなされ、危うい今をつくりだす。それでも、過去を水に流し、必死に前を向こうとする人や妖怪の物語。

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