伊能良蔵

「数式、音、言葉・・それらすべてを操る人こそ、完備な人間であろう・・・」

私は、常日頃から何に対しても考えることを習慣つけています。例えば、数学力、音楽的感覚、文章力・・・これらの能力を高めるには、やはり「想像力」が不可欠だからです。私は長い間、数学の探究をしてきました。確かに知識は増えましたが、肝心な「想像力」は向上していないように思われます。ある時、私は音楽理論に関心を持ち、それを学ぶためピアノを始めました。これにより、情緒が豊かになりかけているように思えると同時に、新たな感覚を得たような気がします。私は、幼い頃から本や新聞も読まず、気がつけば世間知らずになっていました。最近私は、何事に対しても自分の考えをしっかり持ち、言葉また文章で表現するという必要性を強く感じています。見方を変えれば、「詐欺師」とは魅力的な存在かもしれません。そこである日、過去の出来事を振り返り、書き出してみると意外と貴重な体験をしていることに気が付き、その事実が膨らんでしまい、「物語」となってしまったのです。世間の人はこれを「妄想」だと否定するかもしれません。しかし、この「妄想」は「構想」との呼べるのではないでしょうか。誤字、脱字また自分勝手な表現で読者の皆様には大変読み苦しい小説となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

幻の旋律

この物語は、有明沿岸を舞台に描いた、人それぞれの「使命」について描いた作品です! 主役である元自然科学研究者の深谷賢治が、幼い頃の記憶を取り戻す過程で、人間的な感覚を得ることとなる。しかし完全に記憶を取り戻したそのとき、彼の身に一体、何が起こるのか?登場人物として、教師、警官、ヤクザが登場するが、彼らの人間模様にも注目である。 読者の皆様にも、自分自身のもつ「使命」について考えて頂ければ、作者の私にとって、これ以上の嬉しいこのはないです!

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