ある日、犬をながめていて、ふと小説を書こうと思い立ちました。たくさんの人に読んでもらえたらうれしいです。
春野 陽はペンネーム、♂、仙台市在住の39歳、会社員です。奥さんは最近、料理教室に通いたいと言っています。チャーという小さなミニチュアダックスフンド♀も一緒です。文中に登場する犬は、知り合いの飼い犬の名前だったりします。どこかでリアルな犬たちと出会うことがあるかもしれませんが、そのときはかわいがってあげてください。では、よろしくお願いします。
これは、世界から言葉が失われ、文明が衰退し、世界が終わりに向かって行く中、世界に言葉を取り戻すという宿命を背負った二人の男女、タケシとマヤの愛と成長の物語である。幼くも互いに惹かれあっていた二人は、ある不幸な事故のために、パラレルワールド上の別々の世界で生きなければならなくなってしまった。二人は、何とか再びめぐり逢おうと必死に互いを捜し求め、困難を乗り越える過程で、互いへの思いを育み、人間として成長していく。そして、遂には再会を果たし、二人の力で世界から失われた大切な言葉を取り戻す。 物語は、全第三部で構成される。
