安藤 咲

不思議な経験をしています。

誕生日は七夕。でもその天の川は一年に一回会うことのできる天の川ではなかった。時が途方もなく流れてしまい、いつ会えるか永遠に会えないかもしれない時のねじれた天の川だった。そんな天の川のほとりに佇む魂が咲の中にいた。
不思議な体験を小説風に書いてみました。

あり得ないことってあるの? ある日突然に

主人公、咲の中には、咲ではないもう一つの魂がひっそりと何十年もの間、住みついていたのだが、そのことに咲自身も気づいていなかった。それほど静かに静かにその魂は住み続けていたのだ。だがある日突然、咲は気づいた。それは潜んでいた魂が、時空を超えて探し求めていた運命の相手を見つけた時だった。まるで眠りから覚めたように咲に働きかけるようになった。「会いたい!会わなければ」と。今世紀中に会わなければ永遠に会えなくなることを咲は後になって知った。

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