モクモクと膨れ上がる感情
モクモクと膨れ上がる感情を上手に言葉に変えられたら
夕暮れを見ると、今でも思い出す。 青と橙の見事なグラデーションに、 いちいち「綺麗だね、透」と瞳を輝かせていた夏美のことを。 クールで冷たいところもあったけど、 夕暮れの美しさにいちいち感動する可愛い人だった。 彼女の声、吐息、笑顔、別れた後もずっと心から消えることはなく 今もまだ、この胸の中で生き続けている。