日常の延長線上にあるファンタジーを書いています。
小説と詩を書いたり、外国人向けホテルでフロント業務したり、演劇したり。波瀾万丈な人生を送りたい。
ひとつ ふたつ。――それは、遠く、だれかと遊んだ童歌。遥かから聞こえる幼い声に、私は振り返った。 ……一匹の獣に誘われるように、少女はあの夜へと過去を遡る。
川を越えた風が、森を揺らしてゆく。 その風につと誘われた山羊が、空を見上げた。 そこには星が煌き、静かに道ゆく山羊の夢を見る。