親友との三角関係、そして死。 親友の恋人、楓のことが好きになってしまった日向は、五年前の夏、川の鉄砲水で流される親友とその恋人のどちらかの命を助けなければならなかった。 親友なら自力でも助かると判断し楓を助けるも親友は帰らぬ人となる。 再開した楓に対する変わらない恋心、親友を助けなかった後悔。 入り交じる感情にまた蝉は鳴き始める。 あの夏はまだ終わらない。