須磨円

『小説家になろう』さんのほうでも掲載させていただいております。そちらで投稿したものを再掲載しています。

崇高価値な男

目が覚めたら知らない場所にいた。豪華な広い部屋、自分をまるで神のように持て囃す使用人、聞きなれない言語。鏡の前に立ったとき、そこに存在していたのは淡い栗色の髪をした少年だった。突然見知らぬ世界に放られてしまった男は、今の今まで25歳の人間として全く別の場所で生きてきたはずだった。 彼はマフィアファミリーの次期ボスとして育てられ、やがてトップの椅子に腰掛けた。舞台はイギリスのロンドン。仲間を側に従え、柔和な笑みを浮かべる絶対的な存在である。 名を、アルマン・アルビストン。齢25にしてボスの座についた、新たな裏世界の番人である。

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