グロテスクって、なんだろう
ぶよぶよとした短編のような何かを書いてます。静かな日とか、暗い日に、その肌触りを楽しんでみてください。
鈍色の雨が降る日、自分の知らない場所を求めて出掛けた沙羅が立ち止まったのは、今まで興味を持ったこともない、ある画家の個展会場だった。ただの好奇心から入ったその中で彼女は一点の虹の絵と出会う。初めて見たはずのその絵に抱いた懐かしいという感情が、柳瀬沙羅と画家・花井十夜の出会いだった。