暇な時間を縫って綴ります。
書いている歴は三年未満。
文才や最たる才能もありません、
ですが出来るだけ精いっぱい書くので気長に付き合ってくれると嬉しいです。
最近は情景描写をわかりやすくすることと、とにかく最後まで完結する作品を書くことが目標です。
美術部員一人だけとなった文兎は気分転換に母校の小学校へと足を運ぶ。 自ら描く絵のポーズを決めようと教室を回っていると、六年前、当時小学五年生のころを曖昧に思い出すが多くが欠落しており、いつしかその空白を埋めようと記憶を頼りに自分だけの『秘密基地』を探す。 文兎は記憶の果てに誰も知らないような木造建ての建物へと行き着く。 そこで文兎は真冬なのに薄着の少女と出会った。 その少女は文兎へと言う。 「ひさしぶり」と。 二人の止まった時間は、やがて溶けるように動き出す。